GEOのワイヤレスイヤホンGRSPL-TWS 9156Bを紹介します。
今回は、2025年4月に発売されたGEOのワイヤレスイヤホンGRSPL-TWS 9156Bを紹介します。
GRSPL-TWS 9156Bの価格は、2025年7月現在、4378円(税込み)で、GEOのオンラインストアやGEOの店舗でのみ購入することができます。一般の家電量販店では購入することができませんので注意が必要です。
GEOのワイヤレスイヤホンGRSPL-TWS 9156B(以下TOUCH9156B)は、充電ケースにタッチスクリーンがついているのが最大の特徴です。






■主な商品仕様と特長
- Bluetooth Ver. 5.4
- 連続音楽再生時間 約5時間
- ノイズキャンセリング搭載(とうさい)
- タッチスクリーンで操作が可能
- 動画、音楽、ゲームの3つのモードがある
- 7種類の音が楽しめるイコライザーがある
ケースから開けて商品を取り出します。
イヤホンは、出荷時に約40%ほど充電されていました。
すぐに使える状態ですが、少し中途半端なので、最初にフル充電してから使用することにしました。
ブルートゥースでのペアリングと接続性
スマートフォンとワイヤレスイヤホンをブルートゥースでペアリングします。やり方は、他のイヤホンとほぼ同じで、イヤホンを取り出して、スマートフォン側に、TOUCH9156Bと表示が出たら、それをクリックして、Connectedと英語でアナウンスされたらペアリングが完了です。
ブルートゥースの接続の安定性に関しては、さすがに人混みが多い場所では、電波が途切れ途切れになるケースがあります。これは、どのワイヤレスイヤホンでもあることなので仕方がないことです。
それ以外の場所に関しては、接続には問題はなかったです。
イヤホンの装着感
イヤホンはしっかりと装着しました。
本当にずれとかもなく耳にイヤホンがフィットしています。
私の耳に関しては、とてもよくフィットしています。
タッチスクリーン
充電ケースのタッチスクリーンは、いろいろな機能があります。
音楽を聴く前に、できれば設定したほうがいい機能がありますので、ここで紹介します。
①モード選択
動画、音楽、ゲームと3つのモードがあります。
モードをオフにすると、音質があまり良くないですが、出力があります。
一方、音楽モードにすると、音質が良くなりますが、出力が落ちます。出力が落ちたことで音量を80%くらいにしたら、少し音割れがしました。
私は、出力を優先して、オフモードで聴いています。
②ANCの設定
ANC(アクティブノイズキャンセリング)、外音取り込み、通常と3種類ありますので、お好みのモードを設定してください。デフォルトでは、通常に設定されています。
③イコライザ

イコライザはPOP, ROCK, CLASS, JAZZ, VOICE, DJ,DISCOの7種類が用意されています。
実際に使用してみて、私の感覚では、全然、音楽ジャンルにそぐわない設定だと思いました。
ですので、もし、聴いている音楽が例えばPOPミュージックとしたら、必ずしもPOPが合うとは限りません。この点がイコライザを使うにあたって、いちばん大事な点です。
④壁紙設定
壁紙設定はトップ画面とメニュー画面の2つがあります。
メニュー画面は、壁紙設定がありますのでクリックすれば簡単にできます。トップ画面の壁紙は、トップ画面上を2秒長押しすることで、トップ画面の壁紙設定が出てきます。そこでお好みの壁紙に変更することができます。
⑤音楽の再生、停止、音量の調整
もちろん、スマートフォンを取り出さなくても、タッチスクリーンの画面をスライドすることで、音楽の再生、停止、音量の調整の設定画面が出てきますので、簡単に調整ができます。ケースが小さいので、簡単に取り出せて使うことができるので便利です。
⑥その他
言語設定は、日本語の他に、英語、中国語があります。
ストップウォッチや、タイマー、懐中電灯などもありますが、おもちゃに近い機能だと思ってください。
イヤホンで音楽を聴く
TOUCH9156Bで音楽を聴いてみます。
設定は、モード選択off、イコライザoffです。
今回は、スムースジャスで、Richard ElliotのRock Steady(2009)を試聴しました。
最初に聴いて、まず思ったのが、低音がすごく大きいことです。
バスドラムの音が、ズシッとはっきり聴こえます。ベースの音も大きく太い音です。
全体の音質に関しては、ベースとバスドラムの音がいい音をしています。お値段以上の音です。
サックスやキーボード類、ドラムスのスネアの音は、音質的には平均的で問題ないのですが、出力が少し足りない気がしました。
ギターに関しても、平均的な音ですが、出力が足りない気がしました。
TOUCH9156Bは、低音を重視しているチューニングが特徴なため、高音が、どうしても出力不足になっている感じです。そのため、特にギターの音は、どうしても高音部の出力が足りないように聴こえました。
では、リチャード・エリオットのサックスを、もう少し、いい音で聴くにはどうしたらいいか。
それは、タッチスクリーンでイコライザをオンにしてDISCOに設定すれば、少しですが、サックスの音がクリアに聴こえます。ハイハットの音も少しクリアに聴こえます。
スムース・ジャズなのに、イコライザがDISCOの設定。(イコライザの名称の意味にこだわらないでください。)
次は、ベースの音をもっと、しっかり聴くにはどうすればいいのか。
それは、イコライザをROCKに設定すれば、少しはっきりとしたベースの音が聴けます。
スムース・ジャスなのに、イコライザがROCKの設定。
これこそGEOのイヤホンの個性ではないでしょうか。GEOらしいと解釈しましょう。

日本のメーカーは、一般的に高音をベースに低音を設定する傾向があるというのが私の考えなのですが、TOUCH9156Bは、低音を重視してから高音を設定をしている感じです。
この設定から言えるのは、打ち込み系の音楽を重視しているのかもしれません。
<今度は、エレクトロニック系の音楽を聴いてみます。>
エレクトロニック系で試聴したアルバムは、Aphex TwinのSyro(2014)です。
聴いてみて、とにかく、バスドラムやシンセベースの音が体に響いて迫力があります。
TOUCH9156Bは、低音重視のチューニングなので、まさに、エレクトロニック系の音楽には、ぴったりのイヤホンです。
<もう1つ比較的によかったのがファンク系の音楽です。>
試聴したアルバムは、Earth, Wind & FireのRaise!(1981)です。
この曲に収録されているLet’sGrooveという曲のシンセベースとバスドラムがユニゾンで演奏している部分があるのですが、この音がとても良かったです。
その他、ハードロック系を含めたロック系のアルバムに関しては、やはり、低音重視ということもあって、ベースが出すぎて、ギターの音の出力が足りないので、しっかり聴くには、物足りない音でした。
モダンジャズに関しても同じでした。ベースが出すぎて、全体的なバランスが整っていない感じでした。
「充電ケースが満充電の状態で最大4回まで充電可能」ということはどういうことか
商品仕様には、イヤホンの連続再生時間は約5時間、充電ケースが満充電の状態で最大4回まで充電可能と記しています。
この「充電ケースが満充電の状態で最大4回まで充電可能」という文章があいまいで気になるところです。
そこで、充電ケースが満タンの状態で、充電切れしたイヤホンを0%から、100%充電するのにどれくらいケースの電池を消費するのかを検証しました。
この結果、1回充電ケースで、イヤホンの電池を満タンにするのに、55%電池を使用しました。
つまり、充電ケースの電池残量が100%から45%に減ったことになりました。
次、充電する場合は、イヤホンの電池を満タンにすることができません。
そういったことから、充電ケースの使用込みでのイヤホンの連続再生時間は、5時間+5時間+おおよそ4時間で大体14時間ほどではないかと推測しました。何とか1日持つかといった感じです。
これに関しては、私もいろいろと考えましたが、これは、おそらく充電ケース上にあるタッチスクリーンの電力消費が影響しているのではないかと思いました。
4回充電できるかどうかは、正に使い方次第か、運が良ければといったところではないかと思います。
イヤホンの連続再生時間
まず、ノイズキャンセリングありで、連続再生した時間は、左が4時間10分で電池切れした、右がまだ20%残っていました。
次に、通常モードで、連続再生した時間は5時間45分でした。これも左が先に電池切れしたのに対し、右がまだ15%残っている状態でした。
この結果を受けての私の感想は、あまりにも左右のバランスが悪いと思いました。
もし、左右のバランスさえよければ、もう少し、連続で再生できたのかもしれません。消費電力の左右のバランスの悪さが頻繁に起こるのならば、解消しなければいけないと思います。
ノイズキャンセリング有り無しの場合の結果に関しては、やはり、ノイズキャンセリングは電力を消費しやすいので、妥当な結果だと思います。
イヤホンのセンサー
イヤホンのタッチセンサーに関しては、
曲の再生、停止はR(右)、L(左)どちらのボタンを1回押せばできます。
1回のボタン押しは、しっかり対応できました。タッチセンサーの位置がわかりやすいので、最初からしっかりできました。
曲送りは、R(右)ボタンを2回連続で押します。
曲戻しは、L(左)ボタンを2回連続で押します。
曲送り、曲戻しボタン押しは、きちんと連続で押せば何とかなります。
音量調整は、
R(右)のセンサーを3回連続で押せば、音量が上がり、
L(左)のセンサーを3回連続で押せば、音量が下がります。
音量調整のタッチセンサーの操作に関しては、結構難しかったです。
押し方が悪いと電源が切れていしまいますので、丁寧に触れることが大事です。
ノイズキャンセリング、外音取り込みは、
L(左)のセンサーを約1秒長押しすることで、どちらかに切り替えることができます。
これも丁寧にやれば大丈夫です。
まとめ
GEOのワイヤレスイヤホンTOUCH9156Bは、音質的にベースとバスドラムだけは、本当にお値段以上で、7000円台くらいの音だと思いました。本当にいい音です。
その他の楽器類に関しても出力的には足りないところがあるかもしれませんが、音質的にはお値段相当の音で問題ないです。
アクティブノイズキャンセリングも若干、弱めかもしれませんが、効いています。
外音取り込みも、だいたい普通に効いています。
ただ、ANCの設定が、デフォルトだと通常になりますので、例えば、ノイズキャンセリングで音楽を聴いて、イヤホンを一回ケースに戻して、しばらくしてから使うと、ANCの設定が通常に戻ることがよくあるので、改めてノイズキャンセリングで音楽などは聴きたければ、またノイズキャンセリングに設定しなければならないという手間があります。
総合的にGEOのワイヤレスイヤホンTOUCH9156Bは、タッチスクリーンもあり、音質的にもお値段相当(税込み4378円)で問題ないので、特に、重低音が好きな方にはお勧めのイヤホンです。
