コーヒーとジョン・レノン　銀座散策（part1)

　ジョン・レノンが1970年後半に日本で数回、利用していた銀座の喫茶店カフェーパウリスタに行って、コーヒーを飲み、銀座周辺を散策しました。特に何もない一般人の私が、今回は、このことをブログ化することにします。

　ローリングストーンズのことを書いていたら、ビートルズのことが気になり、さらに、ジョン・レノンのことが気になってきました。
　ジョン・レノンはビートルズのメンバーでもあり、ビートルズ末期（1969年あたり）からは平和活動を始めて、1970年後半は育児に専念するということが話題になりました。特に、人気絶頂期にアーティストが平和活動をするということはとても勇気のある行動です。背景にはベトナム戦争ということがありましたので、なおさらジョン・レノンの行動力には驚くばかりです。

　そんなことから、私は、早速、今の時代を考えて、ビートルズではなく、ジョン・レノンのソロアルバム「イマジン」を聴きました。内容としては、イマジンやジェラス・ガイなどのバラード系とオーソドックスなロックでまとまられたもので、アメリカ南部の音楽の影響やカントリーの要素を少し入れ、シンプルに仕上げた内容になっています。その他にも、当然、ビートルズのアルバムも聞いてみようと思います。

　そういえば、ジョンレノンは1970年後半に日本で過ごしていた時期があります。日本に滞在している期間、ジョン・レノンが訪れたお店もいくつか知られています。その中の一つに東京の銀座にある喫茶店カフェーパウリスタというお店があります。検索して、ブログをチェックすると、ちょこちょことジョン・レノンのファンが訪れているようです。とにかく、1度行ってみようと時間を見つけて、東京都中央区銀座8丁目に行くことにしました。

　銀座の最寄り駅はどこか。もちろん、それは銀座駅なのですが、地図を見ると、カフェーパウリスタは、新橋駅のほうが近いということから、新橋駅で降りることにしました。新橋駅から徒歩5分ほどで、カフェーパウリスタを発見。特に、何もない私にとっては、少し敷居が高いお店のような感じじがしましたが、雰囲気さえ味わえれば、それでいいし、コーヒーを飲んですぐ出てもそれいいかと考えました。そして、お店のドアを開けました。お店の段取りとしては、案内すると思うのですが、私は、奥のほうに空いている席があるのを発見するや否や、ダイレクトにその席に向かっていって座りました。形式はどうでもいいのです。コーヒーを飲んでお店の雰囲気を味わえればそれでいいのです。ある意味捨て身です。
　席に着くと、蝶ネクタイをしたウェーターさんが来てメニューを持ってきたので、その中から、森のコーヒーとトーストのセットを選び注文しました。注文したものが来る間、私は、店内を見まわしました。それは、いかにも歴史のある喫茶店らしい、クラッシックな室内デザインで、どこか英国をイメージしてしまいます。ジョン・レノンはそんな店内の雰囲気が気に入り来店したのでしょうか。そんな気がします。テーブルの壁側にある卓上ＰOPを見ると、この喫茶店はコーヒーだけでなくロールケーキなども売っています。さらに、無料Wifiにもつなぐことができるようです。伝統だけでなく、新しいものも、よいものなら取り入れるという姿勢が感じられます。
　そんなことを考えていたら、注文したトーストのセットが来ました。さっそく、森のコーヒーをまずはブラックで味わいました。飲んでみた感想としては、すっきりとした飲み口で、酸味が少しある味になっています。これが、銀座の人が好む味なのでしょうか。調べてみたら、森のコーヒーは、無農薬栽培のブラジル産の豆と無農薬栽培のエチオピア産の豆とのフレンドみたいです。酸味はおそらくエチオピア産の豆からきていると私は思いました。ブラジル産の単一豆でもいいとは思いますが、シングルオリジンだと味に個性が出ないことから、ブラジルとエチオピアのブレンドになったのかもしれません。ブラックで飲んで、もし、酸味が気になるのでしたら、砂糖を少し入れて飲むといいです。（なお、森のコーヒー以外にもコーヒーはあります）。
　コーヒーを味わいながら、セットであるトーストとサラダも味わいました。どちらもおいしく召し上がったのですが、個人的には、特にサラダがおいしかったです。ドレッシングが自分好みで、レタスとぴったり合ったものでした。サラダはいい意味で予想外でした。
　食事をしながら、店内を見ていたのですが、午前中に来たことから、どちらかというと、やや、女性の方が多かったです。1人で来ている人もいれば、2人で来て仕事や旅行の話をしているようでした。もちろん、男性の方もいました。

　ジョン・レノンは約45年前にカフェーパウリスタに来店して、いったい、何を考えてコーヒーを飲んでいたのでしょうか。ダブルファンタジーの曲の構想とか考えていたのでしょうか。それとも、単なる息抜きや気分転換か。例え、単なる息抜きや気分転換と言っても、それは、持っている考えを整理するのに必要な時間でもあります。私が、コーヒーを喫茶店（チェーン店が多いですが）で飲むのも、息抜きや気分転換、考えを整理するのが目的であります。ジョン・レノンも私と同じ理由で喫茶店を利用しているとしたら、ジョンレノンも私と同じ、一人の人間なんだなあと、どこか一瞬だけですが身近な存在に思いました。

　ということで、全部食べ終わったら会計を済ませて、私は店を後にしました。次は、銀座周辺を散策することにしました。店にも入らす、ただ銀座周辺を歩きまわっただけなので、事実上、散歩みたいなものです。