FREDDIE KING GETTING READY… 1971年 ブルース
押し入れをいろいろとみていたら、フレディ・キングのCDが出てきたので紹介します。こういったブルースを気分転換に聴くのもいいのでは。時代遅れかもしれませんが・・・。
フレディ・キング(1934年9月3日~1976年12月28日)はブルース・ギタリストで、ERIC CLAPTONなど多くのミュージシャンに影響を与えた人物です。主な代表曲はhideawayというインストゥルメンタルの曲です。
このアルバムは1970年10月に録音され、1971年1月に発売されました。プロデュースはLEON RUSSELLとDON NIXです。レオン・ラッセルと言えばSong for youと言う曲が日本では有名ですので知っている方はいると思います。曲数はオリジナルの10曲とボーナストラック2曲の計12曲です。
内容的には、主にブルースのスタンダードナンバーが中心で、あとはレオン・ラッセルとドン・ニックスの曲などで構成されています。
●いくつかの曲の紹介
アルバムの中でいちばん有名な曲はGoing downです。この曲は、エリック・クラプトンやJEFF BECKなど多くのアーティストに取り上げられていて、スタンダードナンバーと言ってもいい曲です。シンプルな歌詞とシンプルなコード進行なのでブルース系のアーティストにライブなどでよくカバーされています。
Dust my broomはELMORE JAMESの曲でオリジナルはスライド・ギターですが、ここではアコースティック・ギターを使うことでオリジナルとは違った味を出しています。
Key to the highwayもいろいろなミュージシャンに取り上げられているブルースのスタンダードナンバーです。これもエリック・クラプトンがよくライブで演奏する曲です。
Tore downはフレディ・キング自身の代表作の1つで、1961年に発表した曲です。これもまたエリック・クラプトンは自身のアルバムでカバーしています。
Palace of the kingは豪快なナンバーでフレディ・キングの体格を思わせるような曲です。
ボーナストラックの1曲Gimme some lovin’ はSTEVE WINWOODの作品です。
●1971年の事柄を簡単に触れると
このアルバムが出てからもう51年になります。月日が経つのは早いものです。1971年の出来事では、日本のテレビ番組「新婚さんいらっしゃい」が1971年1月から始まりました。このころ流行した歌も調べたのですが、これはいい歌詞だなあと思ったのが故鶴田浩二の作品「傷だらけの人生」です。1970年12月に発売されたのですが、歌詞は今の時代でも十分当てはまるものだと思います。メロディーのほうはいかにも当時のまんまなのですが、演歌が好きな人はメロディーも好きになれると思います。フレディ・キングのアルバムも、ブルースのスタンダードナンバーが中心ですので、もしかしたら歌詞も今の時代に合うかもしれません。
今日、ブルースは音楽チャートの常連ではないので、フレディ・キングのことを知る機会がない人がほとんどです。温故知新というのもありますが、何かの気分転換にGETTNG READY…を聞いてみるのもいいのではないでしょうか。私も、機会があれば他のフレディ・キングの作品を聞いてみようと考えています。