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デビッド・ボウイが訪ねたことがあるという、京都の山の中にあるお寺、正伝寺に行ってきました。

 デビッド・ボウイのことを調べてみると、デビッド・ボウイが京都に滞在していたことがあるということがわかりました。その中でも正伝寺によく足を運んでいたことがわかりました。そこで、私は、京都にある正伝寺に行くことにしました。

1. バスで正伝寺まで行く

 午前9時。私は、京都駅にいます。これから、デビッド・ボウイが訪ねたという正伝寺に行きます。
いろいろと調べた結果、京都駅から正伝寺に行くにはバスがいちばんということなので、まずは、バス1日券を購入しました。正伝寺だけでなくほかの観光スポットも訪ねるにはバス1日券(700円)が便利だということもあります。
 ただ、この1日バス券、2023年の9月いっぱいで終了することになりました。10月以降は地下鉄・バス1日券(1100円)での購入ということになります。私の考えでは、ちょっとお得感がなくなる気がします。


 バス1日券を購入してから、早速、最寄りのバス乗り場を探しました。ある程度は調べた結果、正伝寺に行くには、市バスの西賀茂車庫行きのバスに乗れば最寄りのバス停(神光院前)に着くことは知っていました。調べた結果、乗り場はA2ということがわかりましたので、A2のバス乗り場に移動しました。(後で、これがベストの選択ではないということを知るのである。大きな間違いではなかったことが不幸中の幸いでした。)

 数分経ったら、西賀茂車庫行きのバスが来たので、これだと思い乗ることにしました。
 列に並んでいた乗客が、全員乗ったら、すぐにバスは出発しました。
 バスは、京都市内を、ぐるぐる回って走っている感じがしました。私は、乗っていて何か遠回りをしている感じがしたので何かおかしいなあとは思いながらも京都は観光地だし、こんなものだろうと思い大丈夫と思って乗っていました。
 出発してから50分くらいして、バスは、上賀茂神社に到着しました。確か、正伝寺の最寄りのバス停は、神光院前だったことは知っていましたので、あと、もう少しだなあと思っていました。
 バスは、出発し、次のバス停で1人降りて、私1人だけになりました。そしてバスの掲示板を見たら、次の次が終点ということがわかり、ここで、どうやらバスの系統違いだということに気づきました。後で調べてみると、神光院前のバス停に行くのは9系統のバスで、私が乗ったバスは4系統のバスだったのです。どっちでも行けるということではなかったのです。因みに、9系統のバスは、B1乗り場から出ています。(9系統のバスだと早く到着します。)
 
 とりあえず私は、車庫の入るのはまずいと思い、終点の1つ手前のバス停で降りることにしました。
 降りてから、グーグルマップを見ると、距離的に大きな間違いではないということがわかりました。降りたところから、実際に歩いてみて、神光院前のバス停付近に行くには徒歩でおおよそ10分程度でした。結果的に、そのまま終点まで乗るのが正しい選択ともわかりました。
 この神光院前あたりに着き、ここから正伝寺に行くにはどうするか。周りを見たら、看板らしきものがありませんでしたので、スマートフォンのグーグルマップを頼りに正伝寺に行くことにしました。このあたりは、お寺の近くということもあり、古民家などが多く立ち並んでいると思いましたが、実際は、現代的な戸建てが立ち並ぶ、閑静な住宅地でした。私は、観光で来たのですが、何か観光の雰囲気がしないので、一般人のスタンスで住宅地の中を歩きます。
 そして、少し遠回りをしましたが、無事に、正伝寺の入口に着きました。

 結論としては、京都駅から正伝寺にバスで行く場合は、

西賀茂車庫行きのバスに乗ること。

 終点の西賀茂車庫で降りても正伝寺には行けます。
 時間的なことが気にならなければ、こういう結論になります。

2.正伝寺に着いて

 正伝寺の入口は、まるでハイキングコースの入口のようで、入ると、森の中に入っていく感じでした。後から調べたのですが、正伝寺は、船山という高さ約316メートルの山の周辺にあり、近くがハイキングコースになっています。ですので、もし、正伝寺を訪ねるのなら、必ず運動靴をはいてくるようお願いします。

 入口から入って歩いていると参道の入り口が見えました。
 そして、参道に入って、森の中を歩いていくと、門みたいなものがあります。どうやら、ここが正伝寺の山門のようです。

正伝寺山門


 門をくぐって傾斜のある道を登っていきます。上りの坂を登っているときに思ったことは、デビッド・ボウイもこの坂を登って寺に来たのだなあということです。「世界的なロック・スターがこんな険しい坂道を登っていたのか。」と思うと何か感慨深くなります。


 歩いていくと、小さなお寺が見えてきます。これが正伝寺です。

正伝寺


 坂道を登りきり、やっと正伝寺に到着しました。
 早速、入って左側の受付で参拝料400円を支払い中に入ります。
 入ると、庭が目に見えてきました。庭には人が誰もいません。
 つまり、私は、1人で正伝寺の庭を見ているという状態です。

獅子の児渡し庭園


 この庭の正式名称は、「獅子の児渡し庭園」と言います。
 私は、縁側に座って庭を眺めました。
 白砂敷とサツキの刈込のバランスのが見事で、外周は樹木でおおわれています。真ん中に山らしきものが映っていますが、あれが比叡山です。
 もしかしたら、このコントラストを求めてこの場所に正伝寺を構築したのかもしれません。
 私は、縁側に座っていて、しばらく庭は眺めていました。京都の市街地の風景を忘れて、何か、心が落ち着く感じがしました。自分を知るというところまでにはいきませんでしたが、何も考えずにただ庭を見ているだけでも、自分に集中できたようです。
 デビッド・ボウイも、この場所で完全にスイッチを切って、心を落ち着かせたのではないか。そして、もしかしたら自分を知ったのかもしれません。正伝寺の庭を見て、私は、そんな気がしました。
 15分ほど1人だけで正伝寺の庭を見ていて、気持ちが落ち着いたところで、正伝寺を出ることにしました。
 正伝寺を出て、すぐに外国人観光客の方とすれ違いました。こんな山の中みたいなところにまで足を運ぶのかと驚きと同時に、もしかしたらこの方もデビッド・ボウイのファンなのかもしれないとも思いました。よく調べてきたものだと感心をしました。

 正伝寺に来て、あらためてデビッド・ボウイも1人の人間なんだということがわかりました。

 正伝寺は、観光で来るには、体力がいるところでしたが、来てよかったと思いました。

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ただの人間です。よろしくお願いいたします。