POP PRESS

音楽とイヤホンが中心で、普段の暮らしに関することなどいろいろと書いています。

OPPO Enco Buds3 Pro(ワイヤレスイヤホン)のレビューです。

  今回は、2025年6月に発売したワイヤレスイヤホンOPPO Enco Buds3 Proを紹介します。
 OPPO Enco Buds3の価格は2980円(税込)で、ワイヤレスイヤホンとしては、お求めやすい値段となっています。

 購入先は、一部の家電量販店でも可能ですが、ネット販売のほうが確実に購入することができます。
 OPPOは、中国の通信機器メーカーで、イヤホンの他にスマートフォンの製造販売などをしている会社です。
 果たして、OPPO Enco Buds3 Proは、いったいどういう音がするのか。

※これは、あくまでも私自身が商品を実際に使用してみて、思ったことや感じたことをレビューとして書いているだけです。決して、商品の標準的なことを書いているのではありません。
 もし、商品に関する疑問などがありましたら、製造メーカーのホームページなどから、お問い合わせしてください。

主な仕様
  • Bluetooth 5.4
  • 音楽再生時間 最大で12時間・充電ケース使用を含めると最大54時間
  • 防水規格 IP55

 ※ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能はついていません。

箱から商品を取り出す

 箱を開けて商品を取り出すと、イヤホンと充電ケース、ユーザーマニュアル、イヤーピースが入っていました。残念ながら充電ケーブルは入っていませんでしたので、もし、持っていなければ購入する必要があります。
 イヤホン本体は、出荷時に約75%ほど充電されていました。75%なら、すぐに使用しても問題ないのでありがたいところです。
 ユーザーマニュアルは、少し文字が小さいのですが、イラストとともにわかりやすく丁寧に書かれています。最近は、アプリをインストールしないとユーザーマニュアルを読むことができないイヤホンが多い中、紙で丁寧に書かれていることは、初心者の方には助かることです。

スマートフォンとブルートゥースでペアリングをする。

 イヤホンとスマートフォンをペアリングする方法は、スマートファン側のブルートゥースのボタンをONにして、充電ケースの中にイヤホンが入った状態でケースのふたを開けると、スマートフォンのブルートゥースの画面にOPPO Enco Buds3 Proと表示が出ますので、これをクリックするとペアリングが完成します。
 実際に、イヤホンを耳に装着してみると特に問題なくフィットしています。やはり、スティック型なのでしっかりと装着しています。

実際に、音楽を聴いてみます。

 最初に、聴いた感想は、出力が少し足りないなあと思いました。ただ、これは価格的には仕方がないところです。
 音質面に関しては、特に可も不可もなく、この価格帯ではいい音です。
やや高音を重視した音で、少し低音が細く聴こえ、少し物足りないかもしれません。
 音幅が前回紹介したCMF Buds2よりも狭く感じましたので、ピアノなどのキーボードの音に広がりがないように聴こえました。それでも、出力はやや弱いですが、音が圧縮された感じで縦に聴こえますので、ボリューム調整には注意をしてください。音が大きすぎると耳に負担がかかる場合があるためです。

 私自身、OPPO Enco Buds3 Proでいろいろなジャンルの音楽を聴いたのですが、今回に関しては、どのジャンルも同じ感じに聴こえました。これも価格的には仕方がないところです。
 また、どの音楽も共通して音幅が結構狭いというか圧縮している感じで縦長に音が聴こえました。普通に聴き流す程度であれば問題ないのですが、長時間音楽を聴いていると、人によっては耳が痛くなるかもしれません。
 本当の音の良さとは、音質が良いだけでなく、耳に負担のかからないものです。これが、OPPO Enco Buds3 Proのいちばんのデメリットです。

試聴コーナー

 OPPO Enco Buds3 Proは、基本的には、どの音楽ジャンルも同じ聴こえ方をします。
 ただ、あらためて音幅がどうであるかを確認する必要があると思いました。
 音幅を確認するには、いろいろな楽器が聴けるライブ音源がいいと思いましたので、今回はAverage White Band – Live at Montreux 1977(2005)で確認することにします。


 1曲目のPick up the Piecesで検証してみましょう。
まず、イントロのドラムロールの部分が、細く聴こえます。ある程度の幅があれば、しっかりと聴こえるところですが、細くて、ドラムロールなのかどうかが、よく聴かないとわからないかもしれません。
 次に、ベースとバスドラムが重なっていて、ベースラインが少し聴きづらいところがありました。
 サックスソロに関してはベースとバスドラムの音よりも少し小さく聴こえました。左右からベースとバスドラムの音に押されている感じに聴こえました。
 リズムギターの音も多少出すぎている気がしました。
 音質が、2980円の価格からすれば合格点なのですが、音幅が結構狭く、縦に音が聴こえるため、本来のライブステージの感覚が得られない気がしました。
 やはり、適度に聴き流すのにはいいのですが、真剣に聴くと何か違うとも思いました。

アプリ

 アプリは、Hey Melodyをインストールすることで使用することができます。
内容は極めてシンプルなもので、エフェクトで自分の好みの音を作ることができる以外は、デュアル接続の設定ができるくらいで、タッチセンサーの機能変更などはありませんでした。値段的にはアプリがあるだけでも良いと思うべきです。これも価格的には仕方がないところです。

タッチコントロール

タッチコントロールは、左右共通で、
1回 ・ 再生停止
2回 ・ 次の曲に進む
3回 ・ 前の曲に戻る
長押し ・ 音量を上げる、または下げる
といったことができます。

 実際に、使ってみて2回、3回、長押しは特に問題なく操作できましたが、なぜか1回の再生停止がなかなか反応してくれませんでした。ただ、再生停止は、スマートフォン側ですれば問題ないので割り切りましょう。これも価格的には仕方がないところです。

その他

 イヤホンの音楽再生時間の検証は、今回はしませんでした。
 これは、私自身、OPPO Enco Buds3 Proは長時間聴くよりは、1日15分から30分程度聴くほうが、耳にやさしいと感じたからです。やはり、音幅が狭すぎるので耳に負担がかかり、長時間の音楽再生には適さないのではないかと思ったからです。
 ただ、仕様に書かれていた音楽再生時間が最大で12時間・充電ケース使用を含めると最大54時間というのは、この価格帯では、かなりいい性能です。最大12時間なら朝から夕方まで電池の減りを気にすることなく使うことができます。これがOPPO Enco Buds3 Proのいちばんの長所です。
 私は、OPPO Enco Buds3 Proは、どういうふうに使ったほうがよいかを考えました。
 いろいろと考えた結果、動画を見るときに使用したほうがいちばん良いではないかということです。声だけなら、おそらく音幅に関しては問題なく使えるからと思ったからです。通話の音声も問題ないでしょう。


まとめ

 OPPO Enco Buds3 Proは、価格が2980円(税込)なので購入しやすいワイヤレスイヤホンですが、じっくりと音楽を聴くには、耳に少し負担がかかるところがあります。
 もしかしたら、音楽を聴くことに特化したイヤホンではないかもしれません。
 最近は、外でも安定してスマートフォンで動画を楽しむことができます。
 以上のことから、あくまでも私の考えですが、OPPO Enco Buds3 Proは、音楽を少しだけ聴き、動画をよく見る人には、おすすめのイヤホンかもしれません。

 (あとがき)

 今回は、少しネガティブなレビューになった気がします。ただ、ワイヤレスイヤホンの価格が2980円(税込)であるので、今の時点では、いいものを手に入れたいのなら、少し高めのワイヤレスイヤホンを購入するのが妥当な判断だと思います。

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ただの人間です。よろしくお願いいたします。