PHILIPS TAT1209(ワイヤレスイヤホン)の商品レビューです。
今回は、2024年9月に発売されたフィリップスのワイヤレスイヤホンTAT1209の商品レビューです。
このフィリップスTAT1209は、購入価格が2980円とワイヤレスイヤホンの中では低価格でお求め安い商品ともいえます。
ただ、店頭には置いていない店舗がほとんどですので、ネット通販での購入するのがいちばんいいです。
TAT1209は、低価格品なので、かなりの高音質は期待できないかもしれませんが、果たしてどういう音がするのかをチェックすることにします。
※このブログの記事は、あくまでも個人が商品を使用した感想を記したものです。詳しいことに関しては、製造元のホームページなどをご覧ください。
●PHILIPS TAT1209の特長
・bluetootooth 5.3
・防水基準はIPX4
・再生時間は6時間+充電ケースの充電で2回分(12時間分)できます。
・イヤホンの充電時間は2時間。
・マイクもついています。
・付属品は、本体の他、充電ケース、3サイズのイヤーパッドと短い充電ケーブル(Type -A to Type -C)です。
・色は、白、黒、ピンクの3種類あります。
●PHILIPS TAT1209を実際に使用してみます。
箱から、本体を取ります。イヤホンは充電されていないので、まずは、充電から始まります。
充電は、割と早く、書いてある通り2時間で満タンになります。
TAT1209とスマートフォンをペアリングします。
充電ケースのふたを開けると真ん中に小さい丸いボタンがあります。このボタンを押すとスマートフォンとペアリングができます。最初だけは、この方法でペアリングするのがいいかもしれません。もちろん、スマートフォン側のブルートゥースのボタンをオンにすることも忘れずに。
最初にペアリングさえすれば、次からは、ケースからイヤホンを取り出せば自動的にペアリングされます。ただ、ケースを取り出しての自動的なペアリングは、結構、機能しないケースがあります。この辺は注意が必要です。
●ボタンに関して
ボタンに関しては、イヤホンのロゴが書いてある部分がボタンになっています。硬いのですが表面を軽くたたくと音がします。
よく使うボタン操作として、R(右側)のボタンを2回押すと、音楽の再生を止めたり、動かしたりする操作があるのですが、これが案外難しいです。ボタンが固く、センサーみたいなので、2回押しても、トントンとリズムよくたたかないとボタンが反応してくれません。私としては、大変な操作なので、音楽を止めたりする操作は、スマートフォン側でするのがおすすめです。
とにかく、ボタンの操作に関しては、あまり期待しなほうが無難です。ほんとに難しいです。かなりの慣れが必要です。
その他に、このTAT1209には、L(左側)のボタンを長押しするとBASSブースト機能になる(より低音が強調される)というものがあります。(このボタン操作だけは、しっかり機能します。)
BASSブースト機能を使用しなくても、もともと低音を重視しているセッティングですので、なしでも楽しめますが、さらに低音を楽しみたい人にはいいかもしれません。
【音楽を聴いてみる】
ペアリングができたので、音楽を聴いてみます。
まず最初に試聴したのが、ジャズピアニストのJohn HicksのアルバムInc.1(1984)です。
聴いた感想としては、音的にはクリアですが、若干、ノイズ的なものも聞こえました。
ピアノの音は、標準的な音です。
ベースの音は重低音と言っていい感じの音です。
ドラムスは、ハイハットやシンバルがクリアに聴こえますが、ただ、スネアの音が地味に聴こえました。これは、低音を重視していることが原因かもしれません。
次に、ハードロックを試聴しました。
今回は、ハイハットの音やシンバルの音をチェックしたいので、Gary MooreのCorridors of Power(1982)を試聴してみることにしました。
聴いてみて、全体的な感想としては、ドラムスのハイハットがクリアに聴こえたことです。もちろん、バスドラの音もずっしりとした音で迫力があります。ベースの音もしっかりと聴こえました。
ただすべての曲ではありませんが、ここでも、低音重視の影響からか、スネアの音が少し地味な気がしました。
ヴォーカルやギターは標準的な音です。
他にも2枚ほどハードロック系のアルバムを試聴したのですが、やはりバスドラがはっきり聞こえて目立つ音になっていました。
2つのアルバムを聴いて思ったことは、このTAT1209というイヤホンは、やはり、ほんの少しだけノイズがあるということです。
クリアながら、ほんの少しのノイズのことを別とすれば、このTAT1209の音質的な特徴は、ハイハットの音がしっかりと聴こえて、なおかつ低音を重視して作られたイヤホンではないかということです。そのため、このイヤホンのチューニングに、アルバムが合うか合わないかが大事だということです。
次に、エレクトニック系のアルバムを試聴します。
試聴したアルバムはBTのIma(1995)です。
聴いた感想としては、やはり、低音に比重を置いているだけあって、迫力あるバスドラです。全体的にも迫力のあるサウンドに聴こえました。
キーボード系トータル的に標準的な音です。打ち込みでもドラムのスネアの音は少し物足りないかもしれません。
ただ、低音に比重を置いているので、バランス的には、ギリギリまとまっている感じです。
私としては、エレクトニック系のアルバムを迫力あるサウンドで聴きたい方にはいいイヤホンです。打ち込みの音なのに迫力がありました。
ほかにも、エレクトニック系のアルバムを何枚か聴きましたが、音に関しては、低音を重視していますので、迫力あるサウンドですが、トータル的には、やはり、ぎりぎりバランスを保った感じの音だと思いました。
●今の音楽に合うかどうか
比較的古いアルバムの試聴だけでなく、今の音楽に合うかどうかも調べてみました。
とりあえず、サブスクで最新の音楽をランダムにチェックしましたが、ほとんどの楽曲でバランスよく聴けました。
ただ、やはり、ノイズが少しあるのと、曲によっては、ドラムスのスネアに関しては少し出力が弱い気がしました。
今の音楽を聴いた感想としては、PHILIPS TAT1209は、基本的に今風の音楽を意識して作られたものだと思いました。
●再生時間
PHILIPS TAT1209の再生時間は、6時間ですが、実際に使用してみても6時間でした。表記通りであるとこは、好感が持てます。
私は、音のヴォリュームを中にして音楽を聴きましたが、それで6時間ならOKだと思いました。もしかしたら、ヴォリュームを小さくすれば、15分くらい長く聞けるかもしれません。
このことから、PHILIPS TAT1209は、6時間プラス、充電ケースを持っていれば、さらに2回分充電できますので、外出先でもさらに音楽を楽しめます。
PHILIPS TAT1209の充電ケースでの充電時間は約30分で75%充電できました。結構、短時間で多くの電池の充電ができました。
これなら、通勤通学で行きと帰りで音楽などを聴くケースなら問題ありません。
【まとめ】
PHILIPS TAT1209は、販売価格が2980円ながら、BASSモードもあり、低音を中心とした音ながら、迫力ある音を出しています。クリアながら少しノイズがある音は価格的には仕方がありませんが、この価格では色々と工夫しているワイヤレスイヤホンであるというのが私の感想です。低価格で迫力ある低音の音を楽しみたい方にはよいワイヤレスイヤホンです。