Sony Link Buds Fit(ワイヤレスイヤホン)のレビューです。
今回は、2024年10月に発売されたSonyのワイヤレスイヤホンLink Buds Fitを紹介します。
Sony Link Buds Fitの2025年5月現在の販売価格は平均的には約22,000円です。
果たしてどういう音質なのか。
※このブログは、あくまでも実際に使用した感想を中心に書いています。もし、製品の詳細などを知りたい場合は、メーカーのホームページなどをご覧ください。




主な仕様
・bluetooth Ver.5.3
・連続音声再生時間は、ノイズキャンセリングがOnの時は5.5時間、ノイズキャンセリングがOffの時は8時間です。
・付属品は、イヤホン、充電ケースのほか、USBケーブル、イヤーピース、保証書がついています。
・IPX4の防滴性能
・ハイレゾ音源にも対応しています。
箱から商品を出し、イヤホンを装着し、ブルートゥースでペアリングします。
私は、黒色のイヤホンを購入しました。
充電ケースの表面は、鏡面仕上げを施してあります。
充電ケースを開けて、イヤホンを取り出します。
イヤホンの形態は、他のワイヤレスイヤホンとは違い、イヤホンの本体上部に突起物があります。
この突起物は、耳の三角窩(さんかくか)に引っ掛けるためにあるものです。
引っ掛けることで、イヤホンの装着がよりフィットするということです。
耳にイヤホンを装着します。
実際Sony Link buds Fitを耳に付けた感じは、突起物をひっかけているので、フィット感があります。
ただ、しっかりとイヤホンをつけないと取れやすいのも事実なので、イヤホンを装着するときは、突起物を耳にうまく合わせることが大事です。
また、しっかりとイヤホンを装着していても、風の強い日や、食べ物を食べているときは、しっかりとイヤホンをつけていても、イヤホンが取れやすくなりますの注意が必要です。
このSony Link Buds Fitは、あらかじめ本体75%、充電ケース100%充電されていますので、ブルートゥースでスマートフォンとペアリングをすれば、すぐに使うことができます。
イヤホンを箱から取り出したら、充電する必要はありません。
Link Buds Fitとスマートフォンをブルートゥースでペアリングします。
スマートフォンのブルートゥースのスイッチをオンにします。
次に、充電ケースからイヤホンを取り出します。
すると、スマートフォンのブルートゥースの画面にLink Buds Fitという文字が表示されますので、これをタップしてシステム音が鳴ると、接続が完了します。
Link buds Fitで音楽を聴く前にAdaptive Sound Controlというアプリをインストールします。
インストールが終わりましたら、アプリでどんなことができるかをチェックします。
Adaptive Sound Controlの主な機能
①外音コントロールで、ノイズキャンセリング、外音取り込み、オフという3つの種類を選択することができます。
②イコライザーで、いろいろな種類の音質を楽しむことができます。
③BGMエフェクトという機能があり、これをオンにするとカフェのBGMみたいな感じで音を楽しめます。
④外音コントロールの右側にある「>」をクリックするとデバイス設定の画面に切り替わり、
[サウンド]タブをクリックすると、イコライザーのカスタマイズ設定や、BGMエフェクトの設定などができます。
[システム]というタブをクリックするとタップ操作の機能変更ができ、ワイドエリアタップの感度を変えることができます。
実際に Link Buds Fitで、いろいろ音楽を聴いてみます。
イコライザーの設定はオフです。
なお、試聴したアルバムは古い年代のアルバムです。
ただ、今の音楽でもジャンルさえ合えば、同じ傾向なので、参考になると思います。
Rock
まず最初は、私が紹介した8000円台以下のイヤホンでは、個人的には音的に少し物足りなかった一般的なロックを試聴することにしました。
試聴したアルバムは、Joe WalshのBut Seriously, Folks..(1978)です。
バスドラムの音がズシッとしていて、しっかりしています。
全体的な音も8000円以下のイヤホンと違い厚みがある音で、音幅もあるので、スタジオの臨場感も伝わってきます。
楽器の音で特によかったのが、アコースティックギターの音です。クリアでしっかりとした音で聴いていて心地よいです。
アコースティックギターは今の音楽にもよく使われていますので、今の音楽でも音の良さはわかります。
イコライザーがオフの設定でもいい音なのですが、これだと、すべての音が均一に聴こえます。
これが原因で、ヴォーカルと楽器類の音も均一に聴こえました。
このことから、もし、ヴォーカルを少しフィーチャーしたいのなら、イコライザーをVocalに設定します。
これによってある程度バランスが整います。スライドギターの音もよく聴こえます。
ロックだけでなく、ソウルやR&Bのリードヴォーカルが中心のアルバムも、イコライザーをVocalに設定すると全体のバランスがよくなります。
Hevey Metal
次に、ヘビーメタルを試聴しました。
試聴したアルバムは、ExodusのFabulous Disaster(1989)です。
音のバランスはよく、ギターの音にも厚みがあります。音幅も広いです。
ドラムスの音(特に連続するバスドラムの音)もしっかりしています。
ただ、ちょっとしたことなのですが、ヘビーメタルなのでもう少しギターの音が前面に出ていればとも思います。
そこで、イコライザーをBrightにして聴いたのですが、ギターの音は前面に出て良かったのですが、少し高音域が出すぎている感じもしました。
音的には、OffとBrightの間がベストだと思いますが、ヘビーメタルはギターが売りの一つなので、オフよりは、Brightがいいと思います。
Jazz
今度は、Jazzを聴いてみます。
試聴したアルバムは、John HicksのInc.1(1985)です。
全体の音のバランスがよく、音の幅もあることで、ハイハットのリズムのきざみがよく聴こえます。
1曲目などは、結構、きめ細かいリズムのきざみ方だということがよくわかります。それだけ、音の情報量があるというのがわかります。
ピアノの音もよく、ベースの音もしっかり聞こえます。
もし、もう少しはっきりとピアノの音や、ハイハット、シンバルの音が聴きたいと思ったら、イコライザーをTreble Boostに設定するといいです。
Electronicなど
エレクトロニック系の音楽も試聴しました。
試聴したアルバムは、Model 500のClassics(1993)、BTのIma(1994)、GoldieのTimeless(1995)の3枚です。
今回は、打ち込み系でも色々な音楽がありますので、あえて3枚試聴することで違いがあるのかを確認しました。
視聴した結果、3枚とも、音楽の内容に関係なく、音質もよく聴こえ、音幅が広く、厚みもあり、打ち込みでもバランスがよかったです。
音幅が広いことで、いろいろな楽器の音をしっかり伝えています。もちろん1つ1つの楽器類の音質もいいです。
ただ、3枚ともイコライザーがオフの設定だと、少し低音が物足りなく聴こえるかもしれません。(特にTimelessのようなドラムンベースのアルバムでは)
もし、低音を大きな音で聴きたいのならば、イコライザーをExcitedに設定するといいです。
イコライザーをExcitedに設定することで、バスドラムの音がフィーチャーされ、グルーブ感も増します。
なお、打ち込み系の音楽に関しては、BGMエフェクトをオンにすると個性的な音で音楽を聴くことができます。よかったら1度試してみてください。
音楽連続再生時間
音楽の連続再生時間は、ノイズキャンセリングがオンの時は5.5時間、プラス充電ケース使用で15.5時間分充電できますので、合計21時間の音楽再生が可能です。
ノイズキャンセリングがオフの場合は、8時間、プラス充電ケース使用で22時間分充電できますので、合計30時間分の音楽再生が可能です。
私が、実際に、中音量に設定して、ノイズキャンセリングがオンの状態で、連続して聴いた結果は、5時間10分でした。
20分の誤差がありますが、低音量で聴けば大体、5.5時間程度だと思いますので、ほぼ仕様書の記載通りだと思います。
ただ、5.5時間というのは少し短い気がします。おそらく、音質良さから電力量を使うからだと思いますが、この価格帯では、少し納得がいかないところです。
仮に、イヤホンを毎日使用するならば、少なくとも2日に1回、イヤホンの多く使用する場合は、毎日充電しなければならないかもしれません。
タッチセンサー
タッチセンサーに関しては、ワイドエリアタップで、本体に触れなくても、本体の近くの耳の部分を軽くたたけば反応してくれます。
ただ、これが最初のうちはうまくいかず、慣れるまで結構苦労しました。
最初のうちは、どこをたたけばいいのはわかりませんでした。どこをたたいても反応してくれない感じもしました。
感度がよくないのではと思い、アプリの「システム – ワイドエリアタップ」の感度を標準から高に変更しました。
これで、少しはタッチセンサーが使えるようになりましたが、これだけでは、確実に使えるにはまだ至っていませんでした。
使い始めてから2週間くらいで、やっと、なんとかコツを掴み、できるようになりました。
私の場合は、まず最初は、耳たぶのいちばん上、つまり、イヤホンの真後ろ部分を軽くたたいたらセンサーが反応してくれました。
その後は、イヤホンの周辺の耳の穴の手前の部分をたたくとセンサーが反応してくれ、日を追うたびにワイドエリアタップが使いこなせるようになりました。
イヤホン本体のタッチする場所も面積が狭いので、探し当てて覚えるしかありません。イヤホン本体のタッチに関しては、私自身、まだ、完全に使いこなせていません。やはり、場所を探すのが難しいです。
そんなことで、タッチセンサーを使いこなすのには時間がかかりました。
タッチセンサーを使いこなすことができるまでは、スマートファンで操作するのがいいです。
外音コントロール
外音コントロールは、ノイズキャンセリング、外音取り込み、オフの3種類あります。
ノイズキャンセリングの効き具合は普通です。特に、すごく効くとかということはなく、ちゃんと効いています。
外音取り込みに関してもしっかりとしています。外音の音質もよく、外音を取り込んでも音質は、いいです。
オフは、オフなので、若干、音質が良くありません。これは、オフなので仕方がないところです。
ブルートゥースの接続
ブルートゥースの接続に関しては、音質優先と接続優先の2つの設定をアプリでできます。
音質優先だと、音質は、当然よいです。ただ、
人ごみの多いところでは少々電波がとぎれることがありますが、気になるほどではあります。全体的な接続に関しても安定しています。
もう一つの設定方法である接続優先だと、接続は安定していますが、残念ながら、少し音質が落ちます。特に、高音の出力が少ない気がしました。
まとめ
Sony Link Buds Fitの長所は、やはり、音質の良さです。
どのジャンルの音楽を聴いても、音がよいです。
値段にふさわしい音です。人によっては、お値段以上の音質と思うかもしれません。
イコライザーで好みの音に調整できるのも魅力な機能です。
短所は、ノイズキャンセリングで聴く場合、音楽再生時間が短いこと。
タッチセンサー(ワイドエリアタップ)は、慣れないと少し使いづらい点があります。慣れが必要でなくてもタッチセンサーが使えればありがたいです。
総合的に、Sony Link Buds Fitは、お値段相当(22,000円相当)のワイヤレスイヤホンであるのは間違いないです。
Sony Link Budsは、ジャンルを問わず、音質にこだわって音楽を聴きたい人にはお勧めのワイヤレスイヤホンです。