POP PRESS

音楽が中心で、普段の暮らし、商品、旅行のことなどを書いています。

スポーツで使用するボールを起点に、皮革製品の除菌方法を考えてみた。

 ネットで見ると、記事の大きさが同じなものが多いのでわかりませんが、新聞で見るとそれぞれの記事の大きさが違います。そこで、今回は、一般人として、あえてスポーツ紙の小さな記事から、いろいろと調べ進めた結果、皮革製品の消毒方法はどうするのかということにぶつかりました。コロナウイルスの除菌方法はアルコール消毒以外にもあります。
 小さな記事から、皮革製品の除菌方法、さらには次亜塩素酸ナトリウムによる消毒方法までの流れを拝見ください。

スポーツ紙の記事をきっかけに、ボールの材質とアルコール消毒の可否を調べた。

 
 1月7日のスポーツ紙で、Vリーグ女子1部の埼玉上尾ーKUROBEの試合をKUROBE側から新型コロナウイルスの陽性判定者が複数出たために中止するという小さな記事が目にとまりました。2023年になってもコロナウイルスの感染により試合が中止にケースがなくならないのは残念なことです。とりあえず、何かないかとネットで調べてみたら、どこかのバレーボール協会のホームページで、コロナ対策のガイドラインの文章の中に「ボールに汗などが付着し感染する恐れがある」といった趣旨のことを書かれているのを拝見しました。本当にそうなのかどうかはわかりませんが、仮に、バレーボールでそうならば、野球やバスケットボールも同じ球技ですので、ボールに汗などが付着し感染する恐れがあるということです。
 実際、去年の夏ごろ、多くのプロ野球選手がコロナウイルスに感染しました。もしかしたら、これはボールから感染したというのもあるのではないか。私としては、ちょっと考えすぎではないかと思いながらも、感染者の数が多かったので、少しだけあり得るのではないかと考えてしまいます。そこで硬式野球、バレーボール、バスケットボールのボールの材質とアルコール消毒の可否について調べてみました。

1.硬式野球のボール
硬式野球のボールは、表面が牛革でできていて、アルコール消毒をすると、表面が色落ちし、劣化する恐れがありますので、アルコール消毒はできません。

2.バレーボールのボール
バレーボールのボールの材質は、人工皮革(じんこうひかく)でできています。人工皮革もアルコール消毒をすると色落ちや劣化の恐れがありますが、アルコールで軽く拭いて、乾燥させれば問題ないようです。ただし、ボールを製造しているメーカーでは、アルコール消毒を推奨していないという背景を考慮すると、チームによっては、アルコール消毒をしていないところもあるかもしれません。ここのところは難しいですのですが、アルコール消毒は良くないととらえるのがよいでしょう。

3.バスケットボールのボール
バスケットボールのボールの材質は、大きく分けて革のボールとゴムのボールの2種類です。いちばん試合などで使われるボールは天然皮革のボールです。天然皮革のボールは、アルコール消毒すると色落ちやグリップの低下などが起こります。当然、アルコールの消毒に使用することはできません。

 以上の結果、基本的に、3つの球技とも、ボールのアルコール消毒は不可という結果になりました。
 では、他の方法でコロナウイルスを除菌する方法はあるのか。それは、この後紹介する界面活性剤を水でうすめて消毒する方法ではないかと思います。

普段使う皮革製品の除菌方法

 
 普段の生活で使用する皮革製品は主に、革ジャンや牛革バック、小学生が背負うランドセルなどです。もちろん、これらの皮革製品もアルコール消毒はNGです。
 では、普段の生活で使用する皮革製品をどうやったら除菌できるのか。市販の皮革製品専用の除菌クリーナーを購入するというのもありますが、家にあるものを使って消毒をすることができればいいなあと思い、調べた結果、界面活性剤に、コロナウイルスに対して有効な成分が含まれていることがわかりました。詳しくはNITE(独立行政法人 製品評価技術基盤機構)のホームページを見ていただければわかりますが、どういう成分かというのを取り上げますと

「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「アルキルグリコシド」、「アルキルアミンオキシド」、「塩化ベンザルコニウム」、「塩化ベンゼトニウム」、「塩化ジアルキルジメチルアンモニウム」、「ポリオキシエチレンアルキルエーテル」、「純石けん分(脂肪酸カリウム)」又は「純石けん分(脂肪酸ナトリウム)」
といった成分です。
 なかなか聞きなれない名前の成分ですが、主に、台所洗剤や衣類用の洗剤、石鹸、クイックルワイパーなどに含まれています。つまり、アルコール以外にも、身近にコロナウイルスを除菌できるものがあるということです。これらの成分を含んでいる製品を使用することでコロナウイルスを除菌することができます。(詳しくは、NITEのホームページをご覧ください)。
分量は


水500gに対して洗剤5gです。

 私も、実際に家にある革靴で試してみました。水100gに台所用洗剤を軽く少しだけ1プッシュ入れて、布につけて、しぼって革靴を拭きました。拭き終わったあと半日時間をおいて経過を見ましたが、特に色落ちとかはなく靴自体は大丈夫でした。ですので、多分、界面活性剤による除菌は、革ジャンやランドセルなどの皮革製品にも使えると思います。ということは、野球やバレーボール、バスケットボールのコロナウイルスの除菌にも使用することができるかもしれません。ただし、普段の生活で使用するものと違い、スポーツで使用するボールは、使い勝手が良いものでなければなりませんので、この消毒方法を試すものかどうかは私にはわかりません。とにかく、アルコール消毒以外のコロナウイルスの除菌方法があることがわかりました。

次亜塩素酸ナトリウムによる殺菌方法


 コロナウイルスの除菌方法は、他にも次亜塩素酸ナトリウムを水で薄めて除菌に使用する方法もありますが、皮革製品に関していえば、基本的には使用できません。もし、次亜塩素酸ナトリウムを入れ物にそそぐときにはねて服などについてしまったら、ついた部分だけ色落ちしたり、脱色する可能性があります。当然、皮革製品も同じく付着すれば色落ちしますので使えません。
 私としては、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒は一般家庭ではなく、飲食店などの調理場で使用するものと考えています。飲食店としては、ノロウイルスによる食中毒を防ぐことは絶対的なことでもあるからです。ノロウイルスは、次亜塩素酸ナトリウムでなければ殺菌できません。アルコール除菌では効きません。ですので、どうしてもノロウイルスの除菌には、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が必要になるのです。
 こういった経緯から、調理場の器具などに関していえば、コロナウイルスだけでなくノロウイルスも除菌しなければなりません。もし、一般家庭でもコロナウイルスだけでなく、ノロウイルスも気になるのでしたら、次亜塩素酸ナトリウムによる除菌方法がいいと思います。
 因みに、次亜塩素酸ナトリウムを水で薄める消毒法は、厚生労働省や市町村のホームページ、製造メーカーのホームページなどに載せてありますので、検索してみてください。
 分量に関しては、次亜塩素酸ナトリウムを含む製品としてよく知られているキッチンハイターを例にすると

水:1リットルにキッチンハイター:キャップ0.4杯分です。

 容器にしっかり計量した水1リットルと、キッチンハイターキャップ0.4杯分を入れて、その中に布を入れて液に浸してから、布でしぼって、拭き、そのあとで別の布で水拭きします。
 私も、実際にやってみたのですが、ゴム手袋または、使い捨てのビニールの手袋をつけることはもちろんのことですが、エプロンをつけることもお勧めします。エプロンをすることで、布を液につけるときにはねることがあったので、つけて良かったと実感しました。
 なお、くれぐれも次亜塩素酸ナトリウムの消毒液を人体には使用しないでください。

 今回、スポーツ紙の小さな記事から、コロナウイルスなどの除菌方法を書きました。いろいろと書きましたが、やっぱりコロナウイルスが早くなくなることがいちばんいい方法です。
 


waterpress

ただの人間です。よろしくお願いいたします。