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Paulinho da Costaが参加しているアルバムを紹介します。②

  前回に引き続きパウリーニョ・ダ・コスタが参加しているアルバムを取り上げます。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、調べたところ1970年代前半から2010年前半まで演奏活動をしていましたが、それ以降目立った活動があまりないので、活動しているかどうかはわかりません。
 それはともかくとして、今回は、1970年代後半から1980年代中盤までの間でパウリーニョ・ダ・コスタ参加したアルバムの中で、個人的にいいなあと思ったアルバムを紹介します。

●California Shower(1978) – Sadao Watanabe

 主な参加ミュージシャンは、渡辺貞夫(Alto,Sopranino Sax,flute)のほか、Dave Grusin(Piano,Electric Piano)、Lee Ritenor(Guitar)、Chuck Rainey(Bass)、Harvey Mason(Drums)、Ernie Watts(tenor Sax)、Paulinho Da Costa(percussion)、George Bohanon(Trombone)、Oscar Brashear(Trumpet)です。
 内容は、アルバムジャケット通りでトロピカルで明るいフュージョンといった内容です。
 渡辺貞夫のサックスは、全体的に歌い上げる感じのスタイルになっています。
 1曲目のCalifornia Showerは、トロピカルな曲ですが、それぞれの参加ミュージシャンのスタイルがぶつかりあっている感じで、まさにフュージョンといった曲です。
 逆に6曲目のNgoma Partyは、参加ミュージシャンの調和がよく取れた曲で、こちらもトロピカルな曲に仕上がっています。親しみやすい曲でもあります。
 4曲目のSeventh Highは、ファンクな感じの曲でベースとドラムがいい演奏をしています。ギターソロもいいです。
 3曲目のDesert Rideは、ボサノヴァ風の曲で、渡辺貞夫のサックスに関して言えば、このアルバムの中ではこの曲が一番いい感じに聴こえました。
 パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションに関しても、全体的に、よくラテンテイストを醸し出していて、いい演奏をしています。
 Dave GrusinのエレクトリックピアノやLee Ritenorのギターも自分のスタイルが出ていてよいです。
 このアルバムは、渡辺貞夫のソロアルバムなのですが、何か、参加ミュージシャン全員の演奏スタイルがいい感じに出たアルバムにも聴こえました。

(海外ミュージシャンと同じく敬称略)

●Larry Carlton(1978) – Larry Carlton

 フュージョン系ギタリストのラリー・カールトンのソロアルバムです。
 収録曲は全部で8曲で、そのうちヴォーカル入りの曲は2曲あります。
 全体を通して、曲のテンポに関係なくラリー・カールトンのギタープレイが堪能できます。
 アルバムの中で一番有名な曲は1曲目のRoom 335で、この曲のギタープレイをコピーした人はたくさんいるくらい定番の曲でもあります。
 ドライブ感があるギターにエイブラハム・ラボリエルのベースとジェフ・ポーカロのドラムスが加わり、軽快感がある曲に仕上がっています。
 そして、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションが加わりさらにドライブ感を演出しています。
 また、この曲の最後を締めるウインドチャイムは、おそらくパウリーニョ・ダ・コスタの演奏だと思います。いい曲の終わり方です。
 パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションは、全曲入っていますが、Room 335以外の曲で目立つのは5曲目のRio Sambaです。曲の途中で、エイブラハム・ラボリエルのベースソロと合わせる形でのコンガの演奏が1つの聴き所です。

●Best of Friends(1979) – Twennynine Featuring Lenny White

 リターン・トゥ・フォーエバーのドラマーだったレニー・ホワイトが結成したバンドです。
 収録曲は、全部で8曲です。
 内容は、男女のヴォーカルをフィーチャーしたディスコミュージックなのですが、ところによっては、フュージョン風にも聴こえるアルバムです。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、私が聴く限りでは、1曲目と7曲目、8曲目に参加していて、3曲とも素晴らしいパーカッションの演奏を披露しています。
 ヴォーカルだけでなく、スラップベース、ギターのフレーズ、ピアノなどのキーボードのソロ、ドラムス、ホーンの演奏なども聴きどころの1つになっています。
 個人的に一番印象に残った曲は、8曲目のTropical Nightsで、バックコーラスはありますが、インストで聴きごたえがある曲に仕上がっています。パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションも力強い演奏で曲を盛り上げています。
 
 

●Black & White(1981) – Pointer Sisters

 3人組女性ヴォーカルグループの1981年のアルバムです。
 アルバムの曲数は全部で9曲です。全体的に、ソウル、R&B風の曲をポインターシスターズがいいコンビネーションで歌っているというのが特徴です。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、アルバムの全曲でパーカッションの演奏をしています。
 このアルバムでは、パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションの演奏は、コンガだけなく、タンバリンやギロなど、あらゆるパーカッションの楽器を駆使していて、すべての楽器をうまく使いこなせています。パウリーニョ・ダ・コスタの個性が出ている演奏でもあります。
 もちろん、ポインターシスターズのヴォーカルにも馴染んだ演奏にもなっています。

 ちなみに、ポインターシスターズのBlack & Whiteの後に出たアルバムSo Excited!(1982)にもパウリーニョ・ダ・コスタは、ほぼ全曲で参加していて、コンガとタンバリンを中心とした演奏をしています。
 このアルバムに収録されている1曲目のI’m So Excitedという曲では、しっかりとタンバリンの演奏に徹しています。タンバリンでもプロ意識の高さを感じさせる演奏です。
 このI’m So Excitedという曲は、結構、私は気に入っていて、特にJohn Barnes(Black & Whiteの4曲目のSlow Handのエレクトリックピアノを演奏しています。)がいいピアノソロを弾いているところが気に入っています。こちらもこの曲の聴きどころです。
 なお、このI’m So Exitedは、次のアルバムBreakout(1984Version)にもリミックスヴァージョンが収録されています。このリミックスヴァージョンでは、パウリーニョ・ダ・コスタのタンバリンの演奏だけでなく、コンガの演奏も聴くことができます。
 ついでに、Breakout(1984Version)の10年前のアルバムThat’ a Plenty(1974)を聴くと、いかにPointer Sistersがスタイルを変化させていったかがわかります。
 たどって聴くと、10年でいろいろとスタイルを変えて、アルバムBreakoutのスタイルにたどり着いたことがわかります。

●Harlequin(1985) – Dave Grusin & Lee Ritenour

 コンテンポラリージャズのインストアルバムで、収録曲は全部で9曲です。そのうち3曲はブラジルのヴォーカリストIvan Linsがヴォーカルをとっています。
 当然、デイヴ・グル―ジンのピアノやキーボードとリー・リトナーのアコースティックギターとエレクトリックギターが中心になります。
 シンセサイザーをうまく使うことで、上品で落ち着いた雰囲気のアルバムになっていて、またアレンジがとてもよくできています。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、全曲でパーカッションで参加しています。(1曲目と4曲目だけは、パーカッション奏者のAlex Acunaとの共演です。)
 パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションの演奏に関しては、しっかりとアレンジされた曲を壊さないように丁寧な演奏をしています。
 どの曲もクオリティが高いのですが、私が印象に残った曲は5曲目のSilent Messageです。
 シンプルな理由なのですが、デイヴ・グル―ジンのピアノソロとリーリトナーのギターソロがしっかりと聴けるというのがよかったです。


 2025年現在、渡辺貞夫は92歳、デイヴ・グル―ジンは91歳ですが、ともに現役のミュージシャンです。
 この年齢で今でもライブ演奏をしているは、すごいことです。
 この2人を基準にすると、パウリーニョ・ダ・コスタは現在77歳なので、まだまだ若いです。

(つづく)

 

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