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Paulinho da Costaが参加しているアルバムを紹介します。③

 今回は、前回に引き続き、1986年から1988年の間にパウリーニョ・ダ・コスタが参加したアルバムを5枚紹介します。
 この1986年から1988年のアルバムは、そういった時代なのか、割ときちっとアレンジがされているアルバムが多いです。
 その中でもパウリーニョ・ダ・コスタは、うまくパーカッションを演奏しています。

 

Double Vision(1986) – Bob James & David Sanborn

 キーボードのボブ・ジェームスとサックスのデビッド・サンボーンがコラボしたアルバムです。
2人のほか、Bass – Marus Miller、Drums – Steve Gadd、guitar-Paul Jackson jr、Eric Gale(4曲目と7曲目)、percussion – Paulinho da Costaといったミュージシャンが参加しています。
 全体的に、David Sanbornのサックスが中心ですが、Bob Jamesのアレンジがとてもよく出来ています。
 あえて、ドラムスの手数を少なくすることで、David sanbornのサックスをうまく引き出していて、ボブ・ジェームス自身のキーボードやピアノの音も鮮明に聴こえます。アレンジが、とてもよく出来ていますので、聞けば聞くほど良さがわかります。
 Paulinho da Costaのパーカッションに関しても、結構、曲のアクセントになっています。これは、Steve Gaddのドラムスの演奏が、リズムを刻むことを中心に演奏をしていることもあるかもしれません。
 こういったアレンジから2人の演奏が中心のアルバムというのがわかります。
 たとえば、1曲目のMaputoと、2曲目のMore Than Friendは、マーカス・ミラーの作った曲なので、当然、マーカス・ミラーのベースラインを生かした曲になっていますが、スティーブ・ガッドのドラムスは、基本的にリズムを刻むことを中心にした演奏で、2人(Bob Jame,David Sanborn)の演奏をうまく前に出しています。
 Double Visionは、私自身、完成度が高いアルバムだと思いますので、ぜひ、いいイヤホンやヘッドホンで聞いてほしいアルバムです。

Give Me The Reason(1986) – Luther Vandross

 ルーサー・ヴァンドロスの5枚目のソロアルバムです。
 内容は、当然、ルーサー・ヴァンドロスのボーカルが中心で、少しポップなR&Bといった感じです。
 Paulinho da Costaは、ルーサー・ヴァンドロスのアルバムには2ndアルバムから、6作連続で参加しています。
 このアルバムでのPaulinho da Costaのパーカッションは、一応、ほとんどの曲で参加してはいますが、小技中心のかなり地味な演奏になっています。
 パーカッショニストとしては、もっと演奏したいところですが、シンセサイザーやドラムスのプログラミングも多用していますので、その隙間を埋めるような演奏が中心になるのは仕方がないところかもしれません。
 ただ、こう言った演奏ができるのもPaulinho da Costaの良さでもあります。
 このアルバムもベースにマーカス・ミラーが参加しています。マーカス・ミラーは、デビューアルバムであるNever Too Much(1981)から常にルーサー・ヴァンドロスのアルバムに参加していますので、常連といっていいと思います。
 

 

Collaboration(1987) – George Benson & Earl Klugh

 ギタリスト2人による共演アルバムです。
 曲数は全部で8曲です。
 このアルバムもアレンジがしっかりしていますが、少し軽めのドライブ感がある楽曲が中心ですので気軽に聴くことができます。
 ジョージ・ベンソンのエレクトリック・ギターとアール・クルーのアコースティック・ギター、どちらとも持ち味をよく出していていい演奏をしています。
 このアルバムもシンセサイザーがありますが、前面には出ていなく、あくまでも、2人のギター演奏を盛り上げる感じで使われています。
 パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションも、ギターがメインということもあって、結構、コンガをたたいている曲が多かったです。
 なお、また、このアルバムにもベースでマーカス・ミラーが全8曲中7曲で参加しています。

Festival(1988) – Lee Ritenour

 収録曲は全部で9曲です。
 全曲でリー・リトナーのアコースティックギターが楽しめるアルバムです。
 ブラジルの音楽の影響はありますが、それほど濃くは出ていませんので、リラックスして聴けるアルバムです。半分スムースジャズといってもいいと思います。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、6曲でパーカッションの演奏をしています。演奏的には、曲の雰囲気に合わせた演奏をしています。
 その他に、パーカッションでCarlinhos Brownが6曲参加していて、9曲目だけは、Carlinhos Brownです。
 このアルバムの良さは、やはり、リー・リトナーのアコースティックギターだと思います。
 弾きすぎず、丁寧な演奏で、アコースティック・ギターの音の良さを出しています。
 また、ミュージシャンの使い方もこだわりがあり、ベースに関しては、スラップベースを生かしたい曲にはマーカス・ミラーを使い、そうでない曲にはアンソニー・ジャクソンを使い、また、キーボードもデイブ・グル―ジンとボブ・ジェームスを使い分けることで、それぞれの曲の良さを引き出しています。
 個人的には、いいアルバムだと思うので、おすすめです。

 パウリーニョ・ダ・コスタの参加しているアルバムを紹介しているのですが、なぜか、マーカス・ミラーも参加しているアルバムでもありました。それだけ2人が、当時、売れっ子のスタジオミュージシャンであったということです。

 そして、この記事の最後にパウリーニョ・ダ・コスタが珍しくハードロックのアルバムに参加していました。
 以下紹介します。

 

Long Cold Winter(1988) – Cinderella

 ハード・ロックバンドのCinderellaの2ndアルバムです。
 収録曲は全部で10曲。
 割とわかりやすいハードロックにブルースフィーリングをうまく散りばめています。
 このアルバムでは、バンドメンバーのドラムスは演奏での参加はなく、全10曲中9曲でコージー・パウエルがドラムスをたたいています。
 残りの1曲(Second Wind)は、当時、ハートに在籍していたDenny Carmassiがドラムスをたたいています。
 パウリーニョ・ダ・コスタのパーカッションで一番目立っている曲は、5曲目のSecond Windで曲の後半で派手にコンガをたたいています。
 その他では、1曲目のBad Seamstress Blues/Fallin’ Apart at the Seamsの最初のイントロでスライドギターに合わせて、ギロを演奏しているところです。アコースティック・ギターのスライドギターにギロで合わせるなんて、パウリーニョ・ダ・コスタらしいです。面白い発想です。
 あとは、私が聴いてみたところでは、何曲かタンバリンなどを演奏していると思います。

 とはいえ、このアルバムで注目すべきことは、コージー・パウエルがほとんどの曲でドラムスの演奏をしていることです。
 シンプルながらも、ヘビーで重厚なドラムスは、間違いなくこのアルバムのサウンドをよりヘビーなものにしたと思います。
 なお、もし、Long Cold Winterを聴いてみて、コージー・パウエルのドラムプレイに興味を持ったのなら、RainbowのRizing(1976)や、Black SabbathのHeadless Cross(1989)などを聴くことをお勧めします。

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