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Paulinho da Costaが参加したアルバムを紹介します。④+

 今回は、パウリーニョ・ダ・コスタが参加したアルバムの中で、1989年にリリースされたアルバムを3枚紹介します。
 3枚ともブルースロック、フォークロック、カントリーロックといった音楽などに影響されたアルバムです。
 パウリーニョ・ダ・コスタとしては、あまり参加しないジャンルの音楽なので、取り上げてみました。

 そして、Pick Upとして、John Hiattのアルバムを1枚紹介し、さらに、Memoとして、簡単に日本人ベーシストが参加しているBonnie Raittのアルバムも取り上げました。

Nick of Time(1989) – Bonnie Raitt

 ボニー・レイットの10枚目のアルバムで、プロデューサーにDon Wasを迎えて作られたアルバムです。
 ブルースロック、カントリーロック、シンプルなロックに少しキーボードで味付けした感じに仕上がっています。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、1曲目のNick of Time、4曲目のCry on My Shoulder、7曲目のHave a Heartの3曲に参加していますが、その中でも1曲目のNick of Timeでのコンガの演奏が印象に残りました。
 ドラムとベースラインとシンクロするように演奏するコンガの演奏は、何か独特な感じを出していて、曲の個性を醸し出しています。これも、パウリーニョ・ダ・コスタの名演の1つといってもいいかもしれません。

Indigo Girls(1989) – Indigo Girls

 女性フォークロックデュオの2枚目のアルバムです。
 収録曲は、全部で10曲です。
 2人のボーカルやハーモニーとアコースティックギターを上手く生かしたフォークロックに仕上がっています。
 パウリーニョ・ダ・コスタは4曲参加しています。
 その中では、やはり、インディゴ・ガールの代表曲でもあるCloser to Fineで演奏していることが一番注目すべき事だと思います。この曲は、2人のボーカルとアコースティックギターの音色が中心でドラムスがありません。つまり、打楽器としては、バウロン(アイルランドのパーカッション楽器)とタンバリンが中心です。バウロンは、他の人が演奏していますので、パウリーニョ・ダ・コスタは、タンバリンをたたいています。いや、もしかしたらパンデイロかもしれません。よく聴くと外側を叩くだけでなく、皮の部分も叩いています。そんなことから、パンデイロ、もしくは、皮付きのタンバリンが濃厚だと私は思っています。うまく曲にアクセントをつけています。
 ちなみに、パンデイロは、パウリーニョ・ダ・コスタが一番最初にマスターしたパーカッションの楽器です。

Legacy(1989) – Poco

 1968年デビューのカントリー・ロックバンドPocoが1989年にリリースしたアルバムです。
 収録曲は全部で10曲。オリジナルメンバーによって作られたアルバムです。
 内容としては、丁寧に作られたカントリーロックで、イーグルスに近い曲もあります。個人的には、ギターの音がいいなあと思いました。
 パウリーニョ・ダ・コスタは、私が聴いたところでは、タンバリンなどで3,4曲程度参加しています。
 その中で、印象に残ったのは2曲目のCall It Loveで、曲の終わりのタンバリンの演奏のところです。滑らかな音の鳴らし方がいいです。爽やかなエンディングを演出しているタンバリンの演奏です。


Pick Up

 本来なら、ここでは、パウリーニョ・ダ・コスタが参加しているアルバムを取り上げるのが、本筋ですが、ここでは、John Hiattのアルバムを取り上げます。
 実は、Bonnie RaittのNick of Timeに収録されているThink Called Loveという曲は、カバー曲で、John HiattのアルバムBring the Familyに収録されている曲です。
 このJohn HiattのBring the Familyというアルバムがとてもよかったので、ここで取り上げることにしました。

Bring the Family(1987) – John Hiatt


収録曲は全部で10曲。全曲、John Hiattの作った曲です。
John Hiatt – Acoustic guitar,Piano,Vocals、Ry Cooder – electric Guitar、Jim Keltner – Drums、Nick Lowe – bassといったメンバーで録音されたアルバムは、どの曲もよく、演奏もそれぞれの個性がいいほうに出たものになっています。
 アメリカのチャートでは最高位107位で、John Hiattのアルバムで初めて成功したアルバムといわれています。最高位107位で成功とは業界的には言えない気がしますが、それ以上に、このアルバムの完成度が高いアルバムであることは間違いありません。ロックをベースに、ブルース、カントリーなどの要素を交えたサウンドに、ソングライティングの良さ、参加ミュージシャンの演奏の素晴らしさ、そして、John Hiattのボーカルが自然と上手く混ざると、こうも素晴らしい作品になるんだなあと思いました。人工的に計算して作られる音楽では出せないサウンドであるのは間違いないところです。
 どの曲もいい曲なのですが、あえて、この中から1曲を選ぶとすると、5曲目のHave a Little Faith in Meになります。この曲は、John Hiattのピアノの弾き語りによるバラードで、John Hiattのストレートで気持ちのこもったヴォーカルが曲に説得力を与えています。また、歌詞もとてもいいので、対訳もチェックすれば、さらにこの曲の良さがわかります。
 Bring the Familyは、今、聴いても全く色褪せていません。本当にいいアルバムなので、ぜひ機会があれば一度、聴いて欲しいアルバムです。


 音楽というのは、時には、セールスや売り上げに関係なく、いい曲やいいアルバムが出てくるときがあります。こういったアルバムを見つけることも、音楽の聴くにあたって醍醐味の1つだと思います。そういった意味からすると、自分のスタイルにこだわって作っているアルバムでも評価されることがあるというのも音楽のいいところです。
 私も、流行を信じて音楽を聴くのではなく、自分の感性を生かして音楽を聴けたらといいなあと思います。


Memo

 いちばん最初に紹介したアルバム、ボニー・レイットのNick of Timeは、いいアルバムなのですが、人によっては、やや日本人向けではないと思う方もいるかもしれません。
 だからと言って、ボニー・レイットが、日本と縁がないというわけではありません。
 1982年のアルバムGreen Light(1982)には、小原礼さんが全曲ベースで参加しています。
 ローリング・ストーンズを彷彿とさせるロックで、かなり乗りのいいアルバムです。
 あくまでも私の感想ですが、日本のロックでも、パンクはよく聞きますが、ブルースをベースにしたロックというのは、最近、あまり聞かなくなった気がします。
 今の時代に合うかどうかはわかりませんが、ローリング・ストーンズみたいなロックに興味のある方はぜひ聴いてみてください。


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