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サンプルとして曲が使われているミュージシャンのアルバムを紹介します。(PART 16)

 今回は、ダイアナ・ロスのアルバムSwept Awayでも曲を提供したバーナード・エドワーズが、単独でプロデュースしたアルバムの代表作の一つでもあるRobert PalmerのアルバムRiptide(1985)をまず最初に紹介します。この次に、リップタイドでギターを担当したEddie Martinezが参加したSteve WinwoodのアルバムBack In the High Life(1986)を紹介します。

64. Riptide(1985) – Robert Palmer

 1985年にリリースされたアルバムです。
 このアルバムでは、バーナード・エドワーズがプロデュースを担当していますが、ベースもほとんどの曲で弾いています。
 参加メンバーは、ヴォーカルのロバート・パーマーの他、ベースのバーナード・エドワーズ、ドラムスのトニー・トンプソンが中心で、このメンバーにギターのEddi Martinezなどが加わっています。サウンド的にもこの4人が中心となっています。
 よく見ると、ほとんどの曲でベースとドラムスがシックのメンバーです。つまり、ほとんどの曲でシックのリズムセクションをバックにロバート・パーマーが歌を歌っているのですが、このリズムセクションがシックとは全然違ったアプローチで演奏しているので新鮮味を感じます。
 Eddie Martinezのギターもリードとリズムギターの両方で活躍しています。おそらく、彼の代表作の1つはこのアルバムではないでしょうか。
 アルバムの流れとしては、スタンダード・ナンバーから始まり、ロック調の曲やソウル風な曲、バラードなどを経て、スタンダードナンバーで終わるという感じです。
 サンプル使用されたことがある曲は、大ヒットナンバーでもあるAddicted to Loveです。この曲では、Andy Taylorがギターで参加していて、エフェクトの効いたいいギターを弾いています。
なお、このAddicted to LoveではChaka Khanが、ヴォーカル・アレンジメントで参加しています。

 カバー曲は、スタンダードナンバーRiptideを除けば2曲あるのですが、特に、そのうちの1曲は、女性シンガーのCherrelleの1984年の曲でI Didn’t Mean to Turn You Onです。
 オリジナルと比べると、地味ですが、エディ・マルティネスがいいリズム・ギターが弾き、バーナード・エドワーズのベースとトニー・トンプソンのドラムスが独特なグルーブを出しています。
 もう1曲のカバーは、ニューオリンズR&BのシンガーでギタリストでもあるEarl Kingの1962年の作品Trick Bagです。
 この曲は、オリジナルを完全に(当時の)現代風にアレンジしたものです。完全に1980年代のソウルミュージックに仕上がっています。面白いカバーだと思います。

 次に、ギターのエディ・マルティネスが参加している有名なアルバムをもう1枚紹介します

65. Back In The High Life(1986) – Steve Winwood
 
 1986年にリリースされたアルバムです。
 シンセサイザーやリンドラムなどを取り入れていますが、スタジオ・ミュージシャンも曲にあった人を起用してバランスよく作られています。
 サウンド的には、ロックやソウル、R&Bなどをシンセサイザー系と通常の楽器類を全体の半分ずつ使用して演奏をしているといった感じです。この割合だからこそ、ポップ過ぎず、ロック過ぎない音楽になっています。

 サンプルで使用されたことがある曲は、1曲目のHigher Loveです。
 この曲で、リードギターを弾いているのがエディ・マルティネスです。とは言っても、ほとんどリズムギターで、ロバート・パーマーのI Didn’t Mean to Turn You Onのようなはっきりと音を出したギター演奏をしています。なお、この曲では、ナイル・ロジャースもリズムギターとして参加していて、グルーブ感あるリズムギターを弾いています。
 なお、Higher Loveでは、バックボーカルでChaka Khanが参加しています。

 4曲目のBack In the High Life Againでは、スティーヴ・ウィンウッドがいいマンドリンの演奏をしています。また、この曲の作詞をしたWill Jenningsの歌詞がよいので、できれば対訳も読んでもらいたいです。
 Will Jenningsは、本当にいい作詞家で、他でもスティーヴ・ウインウッドのアルバムArc of a Diver(1981)に収録されているWhile You See a Chanceという曲があるのですが、これもまた、うまくシンプルに書いています。このWhile You See a Chanceに関しては、夢を追いかけている方々に読んでいただきたい歌詞でもあります。

 この他では、Joe Walshが、3曲目のFreedom Overspillと、7曲目のSplit Decisionでリードギターを弾いています。2曲とも、ややロック色が濃い曲で、アルバムではロックな部分を担っています。

(つづく)



 
 

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